肌寒い風が僕の鼻孔の奥を突っつき、くしゃみをさせた。
今年はどうやら冷夏のようだ。
20100801 執筆開始
20100801 完結
- 最終更新日
- 2010/08/01
- 作品公開日
- 2010/08/01
- ページ数
- 完結 13ページ
- 文字数
- 4,726文字
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作品コメント
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- 樋浦ユースケ
思い出を辿った先には・・・ 短編ということでさくっと読み進めることができました。ただ、昔お世話になった先生との交流に関してははもう少し内容を濃くしてもよかったかもしれません。 しかし、淡々とした語り口や子供の頃の思い出を辿っていく物語の流れ、そしてその先にある意外な結末は「冷夏」というタイトルにぴったりで、とても良い作品だったと思います。
- めぐみ
夢か、現か SHIMAさん、お帰りなさい。思わずレビューを書きにきてしまいました。 SHIMAさんならではの素晴らしいストーリー設定には毎回感激です。 今回も素敵。 ただ、11ページの「今年は冷夏だというのに」というラストの一文が気になりました。 うーん、何と言うか、「彼女がいないという現実を受け入れなくてはいけない」と主人公は感じたのに、「今年は冷夏だというのに」という一言が、あれ、まだ非現実を信じているの? という印象を私は受けました。 これは私の理解力の問題かもしれません、ごめんなさい。 そして。 11ページの「この町に空き地~」の段落内の文章についてです。 「回収されていたはずだ」 「多かったはずだ、今は」 という描写がそれぞれありましたが、どちらも現在形にしてしまったほうが読みやすいのではないかと思いました。 「回収されているはずだ」 「多いはずだ、今は」 のほうに私ならするかなと思いました。でもこれは私の主観です、いろいろと間違った表現でしたらごめんなさい。 以上、拙いレビューを失礼いたしました。少しでも参考になれば幸いです。
- 空祈
独特の…… とても印象的なお話でしたので、レビューを書かせて頂きます。 まず思ったのは、 読んでいてどこか心地よいこと、 独特の世界観に安心するということ。 静かに、流れるように進むストーリー。 優しいお話だと感じました。 描写力、文章力は申し分ないです。 しかし、途中、漢字がこれで良いのだろうかという部分がありました。 が、それは恐らく作者様の意図によるものだと思いますので敢えての指摘はしません。 ストーリーは、何か不思議な後味を残して終わります。 冷夏というタイトルと、内容が見事にマッチしていて素晴らしいと思います。 強いて言うならば、もう少しストーリーに説明が欲しかったです。 しかしながら、構成等の技術については感服致します。 まとまりのないレビューで申し訳ありません。 良作でした。 有り難う御座いました。