木苺マシュマロ

作者よみこ

そのパン屋さんは

商店街の外れに

ぽつんとあった。

両手を広げた分だけの

小さなお店。

せっせとパンを焼いているのは、

乙女みたいな

だけど大人の、

大きな手をした

男の人だった。