作品コメント
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- うのたろう
卒業式のひとコマ
卒業式のひとコマといった雰囲気の作品。
主人公・波瑠は本日卒業式。
式が終われば親友の美月とも離ればなれになってしまう。
そんな波瑠には片思い中の男子生徒がいる。
となりのクラスの樹である。
波瑠は式のまえに樹のげた箱にラブレターをしのばせた。
そんななか、式がはじまって……
卒業というイベントは卒業するものにとっては人生の岐路であり、さまざまな思いが交錯している。
未来への期待はあるが、現在とのわかれはひどく苦しい。
波瑠の一世一代の告白は、おさないながらも現在と未来をつなぐ希望のようなものである。
10ページという短編のなかに、卒業式のひとコマが切りだせていた。
状況を描写するより感情の会話を優先させたのは、短いページ数のなかで、卒業というイベントに対する少女の心の比重だろうか。
彼女にとっては、式としての卒業よりも、片想いの男の子に対する気持ちや、友人と離ればなれになってしまうことのほうがよほど大切だというリアルを感じとることができる。
読後感は、ほほえましい。 - 夕未
春
春らしいお話だなぁ、と思いました。
卒業っていうと別れだったり失恋だったり、というイメージを持っていましたが、こんな話も良いなぁと思います。
短編だけどそれを感じさせない中身だと感じました。 - もこ
春
春っていいですね~。
出会いもあれば別れもありますけど、すごく上手く表現されていると思います。
個人的に最後の終わり方がすごく好きです。
これからも更新頑張って下さいね! - リシハク
共感!!
美月ちゃんと波瑠ちゃんの掛け合いがすっごいリアルで!!
二人で写真見て変顔って言いあうとことか、共感できるし面白いし。
樹君のティッシュ渡してくれたのにはきゅんときちゃいました*´∀`*!!
好きな人からそういうことしてもらうと、小さいことでもすっごく嬉しいんですよね!
しかも冒頭の"涙"が色んな所にかかっててうまいなあと舌を巻いてしまいました…
短編なのに、きゅんとくるし切ないし面白いし楽しい、それにまとめ方もうまくて!
最後の最後の、あの一文がすごく好きです!
満足度100%の作品でした! - 涼音
春という季節
春は出会いと別れの季節、なんて言われていますが、この作品はそんな「春」が丁寧に描かれていました。
時を共に過ごした学舎、友達との別れは本当に悲しくて、寂しくて。
波瑠ちゃんと美月ちゃんに当時の自分を重ね、すごく切ない気持ちになりました。
でも、美月ちゃんは別の土地での生活が、波瑠ちゃんには樹くんとの生活が待っていて、新しい生活への期待感も同時に思い出しました。
きっと2人はこれからもずっと親友ですよね。
9ページという短編ですが、いろいろなことを感じさせてくれる素敵な作品でした。 - 癒璃
青春
いいお話ですね!!
表紙の、
「花粉症も重なりまして、涙と鼻水が止まらない」
の意味を最初卒業するからだと思っていたのですが、
告白の事だと読み進めている内に気づきました!!
予想が裏切られて、楽しかったです。
卒業式の日のことを書いた短いお話でしたが、
自分にも当てはまることが多く、ほんわかとした気持ちになれました。