私、伏森椿は今日から堂島財閥の社長秘書。新しい仕事先にわくわくしてた…けど。社長の口から出たのは信じられない言葉だった…――『俺達と、一緒に暮らすこと。』
あなたと出逢う前の私は。
ビルとビルの間から覗く曇った曖昧な空を。
ただ、不安げに見つめることしかできなかった。
あなたに出逢って、私の世界は一変した――…
世界のすべてに。
この瞳に映るものすべてに。
意味が生まれた。
あなたが、あたしの生きる意味になってくれた。