あの日、あの時、あの場所で。

作者東郷 葵

ある初夏の日、一人の少女が消えようとしました。ひどく荒んだ世界に呆れ、ひどく冷たい友人に呆れ……。ああ、哀れな子よ。だれにも愛されない、かわいそうな子。

玲、覚えてますか?


あの日、あたしと玲が出会った日のこと。


三年の月日が経った今でも、あたしはあの時のこと


を忘れられません。


ううん、忘れてはいけない。忘れたくない。


玲と出会っていなかったら、あたしは三年前のあの


日のまま、


時が止まっていたでしょう。


玲、元気にしていますか?


そっちでも、うまくやれていますか?





*・*・*


♦暴力表現、多少あります

♦ジャンルは一応ファンタジーですが、恋愛でも青春でもあります


2010.3.8~