あの山の中、4人で。

作者兎斗



私が住んでいる村は、とくに変わったことはない。


…毎年様々な年齢の女の子4人が行方不明になることを除いては。




平穏だった日常はあの日崩れ、私達4人は村のはずれにある山に送り込まれた。



「あの山には絶対に行っちゃダメだよ、兎乃」



小さい頃から行くことを禁止されていたあの山。


その山でたった4人だけで一年間生活することを強いられる。「この山では、純粋な子しか生きていけないんだ」山の人はそういった。



果たして4人とも一年間無事生き残ることができるのか。