ドSな塾講師の極甘授業

作者きなこ


実のところ成績なんてどうでもよかった。

高校なんて行けなくてもよかったんだ。



それでも塾なんかに通い続けたのは、

先生といる時間が何より楽しかったから。



この感情は恋じゃない。

信頼というものだろうか。



…なんて自分に言い聞かせたけど、

やはり私はあなたが好きだった。



意地悪で、少し俺様で。

最初は大嫌いだったけど。



あなたのそんな態度も言葉も今では…



先生なりの優しさだと思えます。