時は幕末、19世紀中頃の日本。幕藩体制が崩壊し始め、将軍の権力は衰退していった。江戸の町は混沌に満ち、夜な夜な殺傷事件が多発、家康以来の平和な江戸幕府は血で血を洗う世の中へ変容した。世界に目を向ければ、英、仏、米、独など列強諸国はアジア圏へも手を伸ばし、次なる狙いは黄金の国ジパング――日本。優柔不断な幕府に疑念を抱いた一部の者たちは暴力で革命を起こそうと試みた。しかし、この時代に一人の実力ある村人がいたことを忘れてはなるまい。無血のうちに日本を統合しようとし、志半ばで処刑された悲劇の青年…その名も『蛇目 太郎(へびめたろう)』…。彼は黒のguitarを持って牙引(げいん)村へ現れた…


(この物語はフィクションです)