騙した先にある幸せ。

作者水嶋 悠花

好きだから、手に入れたかった。――それではダメなの?
スキが募るたびあたしは堕ちていく。

「あのことばらしたら、許さないから。」


彼はそう言って、睨んだ。――どうしても手に入れたい気持ちわかる?



「あんたの事、好きじゃない。」



そう言ってあたしを抱いた。――どんな気持ちで言っていたか、知ってる?






――あたしが考えてることなんか、わかんないよね。ずっと笑ってるあたしなんか。



       「いつになったら

        あたしのモノになる?」





2013、08、20~




嫌われ彼女と他の子を思う彼氏。






――はやく、あたしに堕ちて。