ゆず

言葉を失う…衝撃でした。
愛を知らずに育った主人公、可南子…

彼女の痛々しいまでの不器用さと実の弟への純愛に、心が痛みました。

途中、ナナコが消えるシーンでは、背筋が凍るような怖さを感じました。

まさか、そんな真相だったとは思いもしませんでした。

憎まれ口を叩きながら…

本当は誰よりも穏やかな愛を求めていたのですよね…
それがハナコでありナナコであり、そしてタケシにつながったのではないかと…そう思ったらやりきれなくて、切なくて…涙が出ました。

ルームメイト…
誰の心にも潜む、まさに「心の友」…
具現化するかしないかの違いで、それはいつもそばにあるものかもしれないですね…
とても考えさせられました!

深い深い作品…切ないけれど、思わずはっとさせられる。
そんな興味深い作品です。