君は、愛しい極悪人

作者まひわ

君は、檻の中。

私は、檻の外から笑い返す事しかできない。

いつか、君が出て来たら…
その時は……。

「お前の男は、犯罪者か。苦労するな」



君は、笑った。



自虐的に笑う君と


私の距離は


一つの鉄格子を挟んだだけで。



でも、それが短い距離を、果てしなく長く感じさせる。