マサル
暖かいファンタジー
暖かいファンタジーだなと思いました。
派手なバトルシーンなどがあるわけじゃないですが、ドラゴンという生物と、それに関わる人間を主に書いているので、ファンタジーが好きな人にはたまらないと思います。
内容は至って平和的。戦争があるわけじゃなく、ドラゴンとラライーナの関係や絆を見ていると心暖まります。
だけど、ラライーナは他の人種や種族からは忌み嫌われていて。
ラライーナというだけで、周りの人の目付きが変わるのは、まるで現実に存在する人種差別などを感じさせて、心が痛みます。
でもこの作品には、それと同時に大切なメッセージも込められています。
人が一人一人歩み寄って理解し合えば、どんな障害だって乗り越えられる。
この作品を読んで、そんな可能性を感じました。