作品コメント
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- 珊瑚島
ファンタジーの休日
ファンタジーというと、「冒険」「戦闘」など、躍動的なものが非常に多い。
そんな中で、この作品はそういった動きのある部分ではなく、構築された世界の中での人々の営みを、平和な日常に焦点を当て、丁寧に奥深く描いている。それが非常に興味深い。
読んでいるだけで港町の喧噪が聞こえてくるほどに丁寧で流麗な描写がとても良いです。ああ、ラライーナも人間もエルフも、そしてドラゴン達も、皆生きてその世界で生活しているのだ、と。そう実感することができます。
また、短い中でも種族間の遺恨を深く描き出しており、テーマ性も十分。
読めば読むほど味の出る文章で生み出された世界を、その中で生きる人々をぜひ感じてみて下さい。 - SHI~NA
奥深い
単品でもとても丁寧な文章で読みやすいと思いますが
ぜひとも「約束」を読んでから目を通していただきたい作品です。
種族間にある壁や戦争のこと
そんな事一切関係なくパートナーを心配する無邪気で純粋なドラゴン。
すごく温かいお話でした!! - 広中 雅理
奥の深いファンタジー短編!
本格的なファンタジー小説ですね。
作者さまの『碧緑の森の守護者』から読むと更に世界観が広がって、色々なモノが見えて来ます。
戦争とは何なのか、それによって生じる差別とは何なのか。
奥が深い作品だと思いました。
これはシリーズで、沢山の方に読んでもらいたいですね。 - レエ
優しい物語
ドラゴンと心を交わすことのできる一族ラライーナ。
特異な力を持つ彼らに、様々な苦悩や困難が取り巻いていることを彷彿とさせながら、全体的にはとても優しい印象で、読後は穏やかな気持ちになれます。
それは、この物語に込められた真理に、共感を覚えるからでしょう。
魅力的で壮大な世界観を、短編の中に上手く纏め上げている文章力も素晴らしく、特にドラゴン"ユーリア"に関する描写は、動作の一つ一つが目に浮かぶようでした。
是非ツェンとユーリアの、他の物語も読んでみたいです。 - 真紗美
真実は自分の目で
文章がきちんと書いていて丁寧です。
軽い文章に慣れている人はよみずらいかと思われますが
時間のある時、じっくりと読んで下さい。
ファンタジーの世界に入り込めます。
ドラゴン使いラライーナ
でも、けっしてドラゴンを使っているわけではく、共存している事を強調しています。
闘いというものを乗り越えての
偏見。周りの目の冷たさ。
自分がしっかりしていても、そんな目で見られると動揺してしまいます。
自分の目で見た事が真実
それが1番大切な事。
ドラゴンがいい味だしてます。
かわいいし^^
短編集で続編が読みたいですね。 - まぐろ
あたたかい
この手のファンタジーはドンパチなど派手な感じになりがちですが、とても考えさせられる話で、ラストはあたかかいオチでした - アゲハ
真実
ツェンの言葉『噂ではなく自分で目で直接見たもの、耳で直接聞いたものを信じる』と言うのが心に響きました
皆が誰かを差別をしようと自分にとってその誰かはどんな人に見えるのか?
皆が差別をしているからと言ってその人は本当に悪い人なのか?
それを無意識に考えさせられます
真実と言うのは噂ではわからない
自分で見て、聞いて初めてわかるもの
この小説を読んでそう考えられるようになりました - マサル
暖かいファンタジー
暖かいファンタジーだなと思いました。
派手なバトルシーンなどがあるわけじゃないですが、ドラゴンという生物と、それに関わる人間を主に書いているので、ファンタジーが好きな人にはたまらないと思います。
内容は至って平和的。戦争があるわけじゃなく、ドラゴンとラライーナの関係や絆を見ていると心暖まります。
だけど、ラライーナは他の人種や種族からは忌み嫌われていて。
ラライーナというだけで、周りの人の目付きが変わるのは、まるで現実に存在する人種差別などを感じさせて、心が痛みます。
でもこの作品には、それと同時に大切なメッセージも込められています。
人が一人一人歩み寄って理解し合えば、どんな障害だって乗り越えられる。
この作品を読んで、そんな可能性を感じました。