両手いっぱいの幸せ

作者SHOKO

しがない男性恐怖症のホステスさくらがある事件を目撃する事によって人生が変わっていく純愛物語

幸せって両手いっぱいに盛った砂が手と手の間からするすると落ちていく事と似てる気がする。

アタシはこの30年間でどれだけの砂を手の平から落としていったのだろう。これから先に手の中で収まる幸せを手に入れられるのだろうか。少しだけアタシの自己紹介をしたいと思う。名前はさくら、仕事はしがないホステス10年選手、勤め先は新宿。男にはあんまり興味がない…後々話すけど手痛い仕打ちを受けすぎて今は恋愛休業中ってトコかな。毎日新宿と家のある中野の往復だけの生活だけどこの前とんでもない事に遭遇した。普通はなかなか出会えないスリリングなお話…