『知ってた?私たちの住むこの惑星は、星でも球型でもないんだよ。私たちは…』
私が住むこの世界を、私は“乗り込んでいる”なんて、微塵も考えた事はなかった。
空は何時でも変わらず其処にあったし、
風は何時でも気まぐれに吹いていたから。
人々は其処で交差しながら生存していたし、
街だって、ビルだって何だって変化を遂げながらも、当たり前の様に其処にあったから。
知らない方がいいのかもしれない。
―高速惑星―