ねえ。あの頃の私達は
何もかもが面倒で、億劫で
食べたい時に食べて
寝たい時に寝て
気ままに生きていたよね
泣き歎く事を忘れた私達は
怒り震える事しか知らなくて
込み上げてくる焦燥感は
喧嘩で追っ払って
込み上げてくる孤独感は
愛してもない人との
一時だけの快楽で追っ払って
そんな私達の出会いは
きっと絶対必然だったんだ
◆tabby×4
四匹の気高い野良猫達
「――…上等じゃねえか」