心という小さな部屋で

作者しのぶ


あの人がいなくなってから、ずっと雨が止まずにいる。


今日もガラスを仕切る木の枠に触れると少し湿っていて、窓の向こうはあの日からずっと同じ雨…。


いつまでも、いつまでも降り続くんじゃないかと思えてくる。