17歳を凝縮したのが、この「ぶらんこ」です。

最初、兄貴の身に実際に起こった出来事をフィクションとして

私なんかが公開していいものかと迷いました。

ただ、偽善ぶったお涙頂戴な話にするのは絶対に嫌だったので、

美化だけはしないようにと、努力したつもりです。

全て現実の強度を鋭利な迄に持たせ、「綾」と「寧々」が発する

言葉を意識の海からこそぎ取るように探して書き殴りました。