青の時代。完。陽炎が死んだ夏。【嫌われ連載】

作者椎名

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【青の時代】


あの日・あの時・あの場所で、僕等は精一杯恋をした。


叶わない恋だと知りつつ消えない想いは永久に、僕等は線香花火の様な恋をする。


"ねぇ、上手く生きるってどうするの?"


[多重角関係。

行き違う若い恋愛模様を書いて行きます。貴女は土方の双子の妹。]



【陽炎が死んだ夏。】


"ずっとずっと皆で居れたらいい、バカ騒ぎして笑い合って"


不器用で幼かった僕達は、最後まで"大切だ"のその一言が言えなかった。


"ーー…身に覚えもないって言ってんのに、誰も信じてくれないんだ?"


言えないまま取り零して、この刹那にきっと君は泣いてたのに。


"落ち着いて聞け、いいかーー…アイツが、跳ねられた"


明日があるんだって思ってた、ずっと続くんだと思ってた。


"一度壊れた絆は、どうやって修復する"


(あの日の君は僕達の大好きな笑顔のまま、夏の日溜まりに溶けて仕舞った。)


嫌われ連載。