明治/身分差/片想い。早月紺は、まるで外国の様な庭で、少女に出逢った。だが、少女は重い病を患っていた。
知っている花から知らない花まで、たくさんの花が植えられたその庭
その庭で僕たちは出逢った
僕は見つけた
「私…死ぬの、二十歳までに、死ぬの」
触れると壊れてしまいそうなくらい脆くて
傷つきやすくて繊細で
「死ぬ時、笑えて逝けたら、自分の人生幸せだったってことよ」
だけど、
世界一美しくて
凛とした強さを持った華を
身分違いで片想い。
明治浪漫恋物語