「知ってる??あたしって…」



その続きを言うのにどれほどの時間がかかったでしょうか。



喉の上まで出かけているのに、それを言葉として出すにはあたしの決意がまだ足りなかった。



親にも友達にも言えず、1人で抱え込み、辛い毎日を過ごしていた。



でもね、全ては“桜”が解決してくれたんだよ。

“桜”で始まったあたしの人生は、“桜”によって恋をし、“桜”によって恋の幕を閉じる。



つまり、あたしの恋人生は


“薔薇色”ではなく…




“桜色。”なんだ――