ぱずる

思いは、色彩すら放つ
携帯小説の王道的なお話で、だからこそ楽しめました。途中で様々な演出がなされていますが、「やっぱりこうでないと!」と思える展開の造りで、安心して読み進められました。
 主人公は両親とうまくいっていない描写がなされていて、さらには両親がダメな親であるかのような描かれ方をされていました。しかしそういう安易な「悪役」で済ませるのではなく、最終的には人間らしい部分も語られていたので、そこは好印象でした。

 さて、二人の生活はまだ始まったばかり。むしろこれからの日々の方が試練ですが、幸せになれることを願っています。