宇宙的恋愛物語の断片

さおりは僕を別の世界に優しくゆっくりと導いてくれるような魅力がある。

さもなければ一人で踏めない領域へのやや開いたドアのように、この現実にない物事を見せてくれる。

僕は生まれつき求めてきた何かを。手を伸ばしてもそこにまだ届かないけど。足を捨てて、羽を伸ばす勇気がまだないから。

僕はダメな人間、彼女は完璧な宇宙人。