昔々
ある1つの機械と
ある1つの制度によって
人々は幸せな世界で
暮らしていました
しかし、本当に幸せかな?
「俺は諦めない。」
「でもね、人間にはできないことのほうが多いんだヨ?」
「稔樹、嘘だと言えよ、な?」
「私がこうなった理由?そんなのないわ。
私は・・・・・私、私は・・・・・・」
「じゃあね、兄ちゃんは死なないでね?」
「嗚呼、面倒だ。面倒の極みだ。そう、面倒」
「だ、め。」
「あのね、この世界はね?―
このお話は幸せっぽい世界に生きる
不幸かもしれない、10人の男女のお話
でもこれは、昔のお話
2013年夏 更新開始