幸せな世界のミカンな話

作者

XXXX年、ある1つの機械と制度によって幸せになったつもりの世界で生きる不幸かもしれない10人の男女の(昔の)お話。


昔々

ある1つの機械と

ある1つの制度によって


人々は幸せな世界で

暮らしていました




しかし、本当に幸せかな?




「俺は諦めない。」



「でもね、人間にはできないことのほうが多いんだヨ?」



「稔樹、嘘だと言えよ、な?」




「私がこうなった理由?そんなのないわ。

私は・・・・・私、私は・・・・・・」



「じゃあね、兄ちゃんは死なないでね?」




「嗚呼、面倒だ。面倒の極みだ。そう、面倒」




「だ、め。」






「あのね、この世界はね?―





このお話は幸せっぽい世界に生きる

不幸かもしれない、10人の男女のお話




でもこれは、昔のお話





2013年夏 更新開始