お嬢様がドレスを脱ぐとき。

作者芹沢せいら

一夜のセックスと、狼の刺青から始まるのは、二人の駆け落ちごっこだった。大財閥のお嬢様と女好きなヤクザの、ちょっぴり毒々しくてオトナなミステリアスラブストーリー。

純白のお姫様が、真っ暗闇の男に恋をした。


一夜のセックスと狼の刺青から始まるのは、異色の駆け落ちごっこだった。




「白と黒を混ぜたら、何色になると思う?」


「ん?グレー?」


「真っ赤だと思うよ。」


ーーElopement of wolf and pretend princessーー




善能寺 美影(17) -zennouji mikage- T 158cm W 44kg


学習院高等科2年。総資産500億の善能寺財閥の次女。華奢で、色白の美少女。才女だが、社交性に欠ける。抜けているところがあるいわゆる不思議ちゃんで、常軌を逸した行動が多々ある。



西雛 朝日(25) -nisibina asahi- T 178cm W 65kg


実の両親は居らず、西大阪を取り仕切る西雛組の組長に引き取られ一人息子として育てられたが、その経緯は不明。現在は西雛組幹部。鼻筋の通った、切れ長の目の美青年。社交的で、ホストを副業にしている。