幸せの迷路ー16歳の絶望から22歳の希望ー

作者凛香

「幸せになりたい」



それは、当たり前に幸せを感じられる人たちは考えないことなのかもしれない。




物欲は強くない。



マイホームも

車も

ブランド品も

アクセサリーも

いらない。


彼氏も

子どもも

特別には欲しくない。



私はただ1日でも長く家族と一緒にいたかったんだ。



「誰かにとっての一番でありたい」


「生きる意味を見出したい」


それが22歳の私の想い。



社会人になって

給料が入ったって

ちっとも嬉しくない。



だって私には

お金を渡す家族も

「ただいま」と言える家もないんだから。




けれど、今の私は職場環境に恵まれ

幸せ過ぎて怖い。



これまでに何度掴んだ幸せを失ったかわからない。



「今度こそ私は幸せになる!!!」




何度目かわからない誓いを胸に


私は生きていく。