“裏貴族”
それは、裁く立場にありながら暗い道を生きるしかない限られた貴族たち
逃れることのできぬ血塗られた宿命
それは彼らを縛る枷、鎖
先など闇に紛れわかりもしない
「幸せ」など知りえることもなくただ、裏を生きていく哀れな道化
「理不尽だとしても、これが宿命ならば従うより他ないわ。」
「―――大嫌いだよ。」
「どうせは殺される。ならお前の手で終わらせてくれ。」
「姉様は狡猾で、残酷なヒトですね。わかってるくせに。」
――気付いた時にはもう遅い。溺れ乱れ堕ちていく。始まりから終わりを求め、絡まり縺れる糸たちを解く統べもないままに。行き着く先も闇の中。
緋影。様
優暉 様
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