高校生になった“藤野なる”
なるは、ある人に恋をしていた。
でもその人には彼女がいる。
好きな彼とは中学のときに知り合って、兄弟みたいに接してきた。
だからこそ、今更
“好き”
なんて言えない。
ある日、愛しいはずの彼と口喧嘩になったなる。
今まで貯めていたものが一気にあふれ、教室から飛び出し、向かった先は屋上。
何時もは誰も居ないそこに、人形のように眠っていた“其奴”。
この男と関わり始めてなるの人生に変化が起き始めた。