変わらないものなど

 

 あるだろうか


唯一。私の望みが


永遠に変わらないものを


見つけることだとしたら


時はいたずらに変化しながら


形を変えて 人を変えて


気持ちをも変えて


めまぐるしく ただ過ぎていくだけで


     その中で


私だけが変わっていないとしたら


それは とり残されたことに


なるのだろうか


見つけたことになるのだろうか


私の望みを、私の中に


あの人の中に求めた永遠は


時とともに薄れようと


私の中で芽生えた感情だけが


すべてが見えなくなるまで


消えずに残って


いつか あの人の心に


 再び灯るようにと。