「これ、配っといて」
この一言が妙に嬉しかった。
「ね、聞いてる?」
「あっ!!すみません」
私は入江穂乃架。
今年……受験生ってやつ。
私と喋ってたのが……美術の先生、柴田先生。
私の……恋人。
中学生と教師はダメだって?
それは、知ってる。
でも……私と柴田先生はそれ以上の関係……2人で1夜を共にしたんだから……