『父親失格』 ★ 都営大江戸線で読むハナシ ★

作者春日ベコ

都営大江戸線の最終電車に乗ったサラリーマン山岡が出会った「かけがえのない人」とは・・・毎日通勤や通学で電車に乗る、すべての人に贈る感動ストーリー!!

「山岡さん、大丈夫ですか。飲みすぎっすよ」




午前1時のJR新橋駅前。



足元がおぼつかない山岡は、

ひと回り年下の部下、高杉にもたれかかるようにして歩いている。



もともと酒は弱いのに、無理やり飲んだものだから頭がグワングワンする。



山岡にしては珍しく、部下を連れて有楽町のクラブで酒を煽った。



今夜だけは、誰かと飲みたい。そんな気分だった。