作品コメント
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- うのたろう
完成しないパズルのような、すべてがフレームにおさまりそうでおさまらない、マトリョーシカのような作品だ
まったくちぐはぐなものなら逆にすっきりするかもしれない。
が。
作者はこの作品でパズルのピースを微妙にずらしている。
たとえばフレームが十角形だったとしよう。
それに対して、はめこむはずのピースの角は九しかない。微妙にずれている。
シュルレアリスム・ボックス。
なるほどだ。
ネタバレになってしまうが。
とらわれた主人公・俺は死に神の声のとおりに行動をする。
そうすることが恋人(友人?)・亜美を救う唯一の方法だと信じて。
死に神のミッションは全部で5つある。
ラストミッションは亜美を殺すこと。
だが俺にとってのラストミッションは、亜美にとっての1つめのミッション。
ここに無限のループを感じる。
さて。
そうなると4つめのミッションで横たわっていた首なしの死体(俺も感じているようにおそらく友人のコキチだと思われる)も、おなじようなミッションが課せられていたはずである。
が。
コキチの首はない。
それならどうして、コキチの死体はそこにあったのか?
考えれば考えるほど、わからなくなる。
シュルレアリスム・ボックス。
なるほどだ。 - 夢鳥-yumedori
ややネタバレ
表紙の文が面白いですね。「あれ」とか書いちゃう感覚が楽しい。
順を追って狂気に踏み込ませていくのかな、と読んでいくと親子の場面でいきなり「殺せ」ときますね。普通の感覚ならば、殺せるハズもない。でも主人公はやっちゃう。ここは少し唐突すぎたかな、と。
普通の人間を狂気に追い込む、という描き方はいいと思うのですが、それは短編では難しい、と個人的には思うのです。だったらハナから狂気をたずさえた人間を描いてしまう方がそれっぽく見える。
最後の部屋。主人公の気持ちはわかるんですが、やはり2人そろって生きて帰る方法を探したい。それが最優先なんじゃないかな、と。道具も色々あるので、辺りを何とかぶっ壊す事を考えたり?
あと、ミッションをクリアできなかった場合に凄惨な仕打ちが待っている、などとした方が、より主人公は一生懸命になれたんじゃないでしょうか? 四肢に爆弾がしかけられていて、秒読みが始まってパニクる、とか。
アイディアは光ってますね。あとは、「いかに(行動が)自然に見えるか」を練っていって欲しいと思います。 - 餅田
表紙にある単純な絵が気になって。
宣伝ありがとうございました◎
気になる作品がちらほらと。とりあえず最新を・∀・
あ~…好きな世界観です(∵)ノシ
中2(人生で最もばかになる時代)に乙一さんの小説を読み漁ったわたしです。
わりとグロテスクなのをね★
過去の自分に少し引く(^p^) ←
その世界を思い出させるようなミステリアスな作品でした。
最後の部屋には亜美がいるんだろうなーと最初からわかりました。
『4』で主人公に小さな迷いが生まれていたので、最後の部屋にいるのが亜美だとしてもアッサリ殺しちゃうんじゃないかと思ってしまいました∩д゚⊂
(狂気が増して増して爆発するのかと)
それはえぐすぎるか……w
あとがきを読んで、『ミュー』が気になったので今度はそちらを読んでみます(´・∀・`)