白と黒の世界

作者菜那

“良い子”であることに苦痛はなかった。                 幼い私には二つの世界しか区別がつかなくて、私はいつも“白”の方にいた。             だって“白”の方にいたら、親は誉めてくれる。              ――あの頃は親が世界の中心にいた。       






実際の名前や団体名は変えてあります。      


私の今までのことを書いていきたいと思います。