小泉秋歩
メイドロボ最大出力!
都会では「メイドロボット」が家事の全般を行うようになり、人間同士の触れ合いが希薄になりつつある時代のお話。
主人公・雄太郎は、大学進学を機に、自称「天才発明家」の叔父から一軒家を譲られ、ある田舎町で暮らすことに。
田舎ののどかな環境で、人間同士の触れ合いを大切にしていこう…雄太郎はそう思っていた――
――それなのに、どうしてうちの地下室に「未確認機種のメイドロボ」が眠っていたりするんだぁ?!
ライトノベル感覚のSFコメディー。
「美少女の形をしたロボット」や「萌え系のメイド」という設定自体は決して目新しいものではありませんが、この作品に出てくる「シータ」は主人であるはずの雄太郎をいじめるのが趣味、というなかなか困った性格で、新鮮です。
シータ以外の登場人物も全員、一癖も二癖もある個性派揃い。裏のある美人姉妹の「水」と「氷」や、「ゆかり」の激怒っぷりは最高です(笑)
物語としては「シリーズの1作目」という感じで、多くの謎が残されたまま完結するのがやや不完全燃焼ぎみではありますが、それは続編へのお楽しみのようですね~。