リョータ先輩がこちらを振り返った刹那、突如風が吹き木の葉を舞い上がらせた。
貴子:「ウソ……でしょ?」
白瀬:「本当だ。これこそリョータが『女王の亡霊』と呼ばれる真の意味なんだよ!」
飴細工のように艶やかな髪をなびかせながら、リョータ先輩が目を開く。
その瞳は、いつもの子猫のような愛くるしい色ではなく、冷徹な、まるで爬虫類のような目をしていた。
涼太:「この身体は……姉ぇさんのために、姉ぇさんのためだけにある。」
(第13章より)
リョータの過去
『3年前の事故』に迫る
『第13章』収録!(予定)
クライマックスへ向け
貴子は突っ走る!
※物語進行の都合で第13章は第14章になりました。
それに伴い、第14章は第4部で公開します。
※吹奏楽小説です。
※第1部→第2部→第3部の順で読んで下さい。