さっきまでそこにあった声も匂いも

何故遠くなるほど鮮明になるの





記憶が色鮮やかに蘇るほどに


巡間にある空間はモノクロになる






この手に触れる温度は本当なのに




ここにはないリアル。







頬照った身体を流れる涙が

現実を伝う先に

ただ動けないだけなんて




どうしようもない。  






ここにあるリアル。