淡い光の水の中に彷徨う。





ベースのラインは水の呼吸音。






幾重にも重なった記憶は大事にしすぎて

いつしか泡となって







ギターの旋律は目覚め。








どうすることもできないなら




ぱちん。と弾けて散り消えるのを待つだけ








ドラムの描く鼓動に相俟って







キミを想う。









誰にもわからない。

何も知らないでいい。

瞼の裏を熱くさせる想いも



淡い光に残る影はこんなにも優しくて

触れようとしたなら朝に溶けていく






たとえそれが幻だったとしても