初めまして、千優と申します。
私は1年ほど前、不思議な夢を見ました。
拓也という少年に会って、恋をする夢。
だけど、これは夢だとわかっていた。
だからこの夢が覚めるのがどうしようもなく怖かった。
――この夢が覚めた時が、二人のタイムリミット。
帰りたくない…
夢が覚めなければいい。
ずっとここにいたい…。
そんな私が実際に体験した実話をもとに≪アレンジ≫したファンタジックなお話です。