“世界は残酷だけど、君のいる世界は美しいと思うんだよ。”そう言ったのは、美しい桜の精だった――。
世界はいつも残酷だけど、
“君がいる世界はとても美しい”
そう思うんだよ。
ははっと美しく笑いながら
彼はそう言った。
クサイ台詞だと私は笑ったけれど、内心は嬉しくて仕方なかった。
私にとっても
“君がいた世界はとても残酷で、そしてとても美しいものでした”