フェアリーファンタジー

純粋、そして、リアル。 この作品は、最後までドキドキハラハラの連続な冒険小説な半面、今の子供達の現実を伝えているような気がします。 幼馴染に素直になれない。 姉のことしか見てくれずに涙する妹。 自分を見失うあまりに、仲間さえも見失う。 大人の身勝手のせいで捨てられ、愛に飢える少年。 人間関係は、今の現実のように、とても精密で、脆い設定です。 しかし、この小説の子供達は、とても率直で純粋な発想をしていると思います。 これが、今の子供達との違いであり、この小説キャラの特徴ともいえそうです。 この小説は、ストーリーはもちろん、前の方のレビュー通り「濃く深い設定のキャラクター」の輝く小説ですね。 いいえ、作者様はきっと「キャラクター」を書こうとしたのではなく「人間」を書こうとしたんでしょうね。だから、ここまで深く、納得のできるキャラクターが生まれたのだと思います。

キャラが濃い とりあえず、なんとまあ、個性溢れる、設定の濃いキャラ達なんだろう。 冒険小説、なめちゃあかんね（（ぇ。 どのキャラクターにも、何かと愛着もって読み進められますね。 でも、たまに「ぇぇええ？！」って展開されると、また読み進めてしまうんだな、これが。 数ある個性的キャラの中で、個人的に、１番気にいってしまったのが、シュウ×フェナですね。 シュウさん、あんた頑張るね、本当に。クールなくせして実はそっけなく優しい。 そして、クールなシュウを振り向かせようと努力するフェナ。この子は本当に応援したくなるわ。 この他にも、プライド高い子ちゃんにガリベンくん、熱血男に過保護に我儘などといった、とりあえず個性的なキャラ達。 普通に笑えて感動なんだけど、文章を勉強し始めた作家さんなのか、表現能力がちと足りんかも。 勉強して、さらに良い作品になるといいですね！

まっすぐなお話ｏ ぶっちゃけ、これを読む前までは、冒険とか、ファンタジーは全く興味なかったんですが・・・これは違った。 誰もが持ってる小さな冒険心。それをうまく使った作品。 本当に自分が冒険してるかのような、わくわくファンタジー。 そして、恋愛模様も素敵ですね。 初恋で迷ったり、好きって気づけなかったり・・・ 小学生が繰り広げる物語。とてもまっすぐでした。 もう少し、ファンタジーらしいひねりがあってもよかったかなぁと思います。 ですが、この作品は大好きです。