聖女は国の為に戦った。悪魔は聖女の死後、鐘つき男になり聖女の鐘を鳴らす。日記に記された二人の生涯を小説にしてみたりする――
『彼女は聖女であった。
私は確信している。
私にとって、民にとって彼女は聖女であった。
この愛は消して色褪せたりしない。
私はこれを墓場まで持っていこう』
(シクレア・ラビンス、ヴィクトル・ド・ハンス、翻訳者不明『聖女の日記(あるいは、聖女と悪魔の日記)』○○書店)
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