100回の「好き」とキスで

作者静鈴



ーーどうしてですかね。



好きに、なっちゃったのは。



ーーどうしてですかね。




私ばっかり好きなのは。




「好きで、仕方ないんです。」



コツンと合わせたおでこ。


あなたの吐息が顔に触れる。



「きっと、僕の方が好きだよ。」



余裕の笑みで、彼は囁いた。




ーー何回だって好きって言うから。



だからーー



もっともっと私を好きになってくださいーー