アイデンティティ

作者浅野あすか




あんなに輝いてた


あんなに煌めいてた世界が音も無く崩れさっていく。






何で分かってくれへんの?

何で解れって言うのに分かる様にしてくれへんの?





色が無くなってく。



いや、あたしの世界にはまだ

色さえもついてなかったのか?




自分でもわからない、

奥の、奥に居るあたし。