牡丹
主人公の成長が眩しい
恋、憧れ、友情
いろいろなエッセンスがたくさん入った小説です。
なんとなく、自分と重なるようなところも会って、「うん、うん」と共感しながら読めました。
年上だけど、一緒に幸せになれそうもない彼。
同い年で、優しくて大事に想ってくれるけど、友達としてしか見れない彼。
恋愛対象外だと思っていたけど、素直な自分が出せる年下の彼。
ケンカしても仲直りできる親友。
いろんな人との関わりの中で、苦しいことも経験しながら成長していく主人公が、輝いていました。
最後にタイトルの意味がわかって、
「えーっ」って。
せつなくなったけれど、でも不思議と後味が暖かい、そんな作品です。
場面転換が多いのですが、それほどストレスになりません。
作者さまの力量ですね。
文章が綺麗なので、とても読みやすいです!