I can smile . -一期一会-

作者水木翔季

「自分に存在価値ってあるのか?」

日々この疑問と対峙する一人の少女がいた。

見た目、極々普通。

彼女を取り巻く空気、暗黒暗闇。

その理由に、幼い日々の出来事が彼女の心の扉を閉めきっていた…。


しかし、様々な出会いが訪れ、彼女は次第に心を開いてゆく。

「アタシ、笑えたよ」

何色もの光に照らされ、大きな幸せを実感していくのであった。


だが、主人公の行動、言動が引き金となり、その幸せが長く続くことはなかった。更に、彼女の家族を悲劇が襲う…。


幸せは手にすることが難しいが、それを守り抜くことがもっと難しい。そして、人はたった一人で生きていくことなどできない。


それを知った孤独を愛する少女は、守りたいものができた自分に気づくのであった…。


果たして彼女は虹を見ることはできるのだろうか?