プロローグ
それはとても昔の話。
ある所にマヨヒガという大きなお屋敷がありました。
そこに住む者は皆、昔は人間でした。しかし、あることが原因で妖怪になりました。
周りから妖怪と扱われた者
半分、妖怪、半分、人の血を受け継いだ者
妖怪に妖怪にされた者
自ら望んで異形となった者
人に無理矢理、妖怪にされた者
生き返って妖怪になった者
彼らはどうして妖怪になったのか、なぜ妖怪になろうとしたのか、全く思い出せないでいました。
しかし、彼らはどうしても人間に戻りたかったのです。
失った時間を取り戻そうと思ったから…
そんなある日、マヨヒガに一人の人間が紛れ込みました。そして、彼らは彼と関わり、彼らの運命は大きく動き出しました。