男は戦場に向かった。
最強。
その誇りに、別れを告げて…。
あなたの魂に問いたい。
本当に大切なものとは何かを。
本当に守りたいものとは何なのかを。
神。生贄。十字架。
涙の意味。
「そんなの戦いじゃない…」
戦う意義。
崩壊。再生。未来。
薄れゆかない意識の中で、男が知った現実。
それは初めて目にする光景なのに、いつも見ていた景色だった――
――― 守護神は ―――
――― ずっと ―――
――― 誇らしげに ―――
100,000,000もの遺伝子が目指した夜明け。
半途、その大抵は力尽き…
生命体となる者はたった独り。
人は、勝から始まった。