愛して、もっと、深く、強く

作者城田愛美



何度でも


何度でも



君が俺を覚えていなくたって



俺は君だけを、


愛してみせるから……



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2XXX年、

日本では記憶の売買が可能になった。

暗記を頼む人もいれば、

嫌な記憶を買い取ってもらう人もいる。

そして近年、

1番高値で取り引きされているのは、

【幸せで、溶けるほど愛された記憶】

である。



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「私の幸せなんて、正直どうでもいい」


いつも無理して笑う少女

佐野由梨亜(ゆりあ)


×


「記憶が消えるなら、俺のこと

身体で覚えてくれ」


バイト先の上司

神田拓人(たくと)



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俺の全てをかけて、

君を幸せにするから……


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