何度でも
何度でも
君が俺を覚えていなくたって
俺は君だけを、
愛してみせるから……
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
2XXX年、
日本では記憶の売買が可能になった。
暗記を頼む人もいれば、
嫌な記憶を買い取ってもらう人もいる。
そして近年、
1番高値で取り引きされているのは、
【幸せで、溶けるほど愛された記憶】
である。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-
「私の幸せなんて、正直どうでもいい」
いつも無理して笑う少女
佐野由梨亜(ゆりあ)
×
「記憶が消えるなら、俺のこと
身体で覚えてくれ」
バイト先の上司
神田拓人(たくと)
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。
俺の全てをかけて、
君を幸せにするから……
*・。*・。*・。*・。*・。*・。*・。