春川こまち

苦しさ、温かさ
手紙のように書かれた文章がとても読みやすかったです。

はじめは坦々と続いていく感じがしましたが、途中からはぐっと作品の中に引き込まれ、読み終わった後は、苦しさや悲しさを感じました。

なのにその半面で、この作品には温かさがあります。


人を愛する気持ち。親になると言うこと。そして命の大切さ。伝わって来ることがたくさんありました。


今、子供を中絶してしまうことが増えてきています。
だからこそ、このお話は沢山の方に読んで欲しいと思います。

あさみは結果的に中絶してしまったけれど、その現実を苦しみながら抱え込んでいる姿に、泣いてしまいそうになりました。
何が正解だったのか、それは誰にも解りません。


この小説は、命の尊さを改めて教えてくれる、そんなお話でした。


ありがとうございました。