「大好きでした」と言えるまで。

作者奈津

恋の始まりは簡単なのに、なんで想いを消すのはこんなに難しいんだろう?ごめんね、まだ「大好きです」…




――始まりは不純だった。





"好きな人"が

ほしかっただけ。


誰でもよかったんだ。






…だけど今、あなたとの

日々を忘れられない。

何ひとつ忘れてないよ。




あのときの君の笑顔

君の言葉、温もり…


今でも鮮明に覚えている。





大好きなの、

今も、今も……





あたしは今でも

あなたとの記憶と

一緒に生きている。